2019年07月21日

ナホム書

ナホム書

「隠れた歴史の審判者を実証するニネベの陥落」 

歴史の隠れた支配者は、歴史の究極的審判者であるというのが、聖書を貫く史観です。

それゆえ信仰者とは、見える歴史の支配者の統治と、その圧迫のさなかに立ちながら、隠れた支配者である神の勝利を、現に見ているかのように決断する者です。

偶像崇拝と暴虐と流血の都ニネベは、今は諸国にとっては怪物的存在だ(ナホム書1:14、3:1-4、3:16-17)。

しかし、隠れた歴史支配者を仰ぐ信仰者には、その国運が永久的のものでないことは、火を見るよりあきらかです。

新興強国バビロニヤによるニネベの制圧は、選民の仰ぐ隠れた歴史の審判者を実証する歴史的事実です。

信仰者には、
「見よ、わたし(主)はあなたに臨む。
わたしはあなたの戦車を焼いて煙にする。
つるぎはあなたの若いししを滅ぼす。
わたしはまた、あなたの獲物を地から断つ。
あなたの使者の声は重ねて聞かれない」(ナホム書2:13)
という万軍の主の声がきこえている、という。

歴史の隠れた支配者の審判が、つねにこのような形で実証される、と聖書がいおうとしているのでないことは、他の書においてあきらかです。

人の道が神の道なのではなく、人の時が直ちに神の時ではないからです(イザヤ書55:8-11、伝道の書3:11、創世記40:8、エレミヤ書50:24、ダニエル書3:18、ハバクク書全巻他)。

【参考】
「わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると、主は言われる。
天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。
天から雨が降り、雪が落ちてまた帰らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種まく者に種を与え、食べる者にかてを与える。
このように、わが口から出る言葉も、むなしくわたしに帰らない。
わたしの喜ぶところのことをなし、わたしが命じ送った事を果す。」(イザヤ書 55:8-11)

「神のなされることは皆その時にかなって美しい。
神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた。
それでもなお、人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない。」(伝道の書 3:11)

「彼らは言った、
『わたしたちは夢を見ましたが、解いてくれる者がいません。』
ヨセフは彼らに言った、
『解くことは神によるのではありませんか。
どうぞ、わたしに話してください。』」(創世記 40:8)

「バビロンよ、わたしは、おまえを捕えるためにわなをかけたが、おまえはそれにかかった。
そしておまえはそれを知らなかった。
おまえは主に敵したので、尋ね出され、捕えられた。」(エレミヤ書 50:24)

「たといそうでなくても、王よ、ご承知ください。わたしたちはあなたの神々に仕えず、またあなたの立てた金の像を拝みません。」(ダニエル書 3:18)

「主よ、わたしが呼んでいるのに、いつまであなたは聞きいれて下さらないのか。
わたしはあなたに『暴虐がある』と訴えたが、あなたは助けて下さらないのか。
あなたは何ゆえ、わたしによこしまを見せ、何ゆえ、わたしに災を見せられるのか。
略奪と暴虐がわたしの前にあり、また論争があり、闘争も起っている。」(ハバクク書 1:2-3)


【ニネベ】(ウキペディアより)


ニネヴェは、古代メソポタミア北部にあったアッシリアの都市。アッシリア帝国の後期には首都が置かれた。なお、ニネヴェという名は旧約聖書(ヨナ書、ナホム書など)の表記によるものであり、アッカド語ではニヌアと呼ばれる。新改訳聖書では、ニネベと表記される。現在は、対岸のモースル市域に含まれる。

ニネヴェはアッシリアの首都であった時代が有名であるが、紀元前7千年紀から人が居住を始めた非常に古い街である。初期の歴史については不明点が多い。既に古アッシリア時代にはアッシリアの重要都市の1つであった。

新アッシリア王国時代に、センナケリブがニネヴェに遷都して以降、帝国の首都として大規模な建築事業や都市の拡張が行われた。この時期に街は二重の城壁で囲まれ、クユンジクの丘には宮殿が相次いで建設された。アッシュールバニパル王の図書館があったのはこの都市であり、バビロンにあったとされる空中庭園は実際にはニネヴェにあったとする説もある。

紀元前612年、メディアとバビロニアとスキタイの攻撃を受けてニネヴェは陥落し破壊された。その後も小規模の都市として存続したが、かつての重要性は失われ、一帯の中心は対岸のモスルに移った。なおモスルは現在も、クルド人からニネヴェ、ネストリウス派キリスト教のアッシリア人からはニネワとよばれており、モスルを県都とするイラクの県、ニーナワー県もニネヴェの名に由来する。



posted by 道川勇雄 at 15:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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